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この本は「文章を書く」をしっかりとした定義で
言語化してくれた1冊です。
「オレって文章書くのヘタすぎ!」
「書いてるうちに、何が言いたいのか分かんなくなる。文才がない!」
ブログを書いているのに、一向に文章が上手くならないので、文章を勉強しようと思って購入した本。
「書く技術」を勉強しようと思って手に取ったけど、
書く以前の「文章ってなんぞ」を教えてくれた1冊でした。
本書でも書かれていましたが、この本はハウツー本でもテクニック本でもありません。
徹底的に書かれていたことは
「事象」に触れて、それによって生じた「心象」を深掘りして書け
です。
「ちょっとなに言っているか分からない」状態。
頭に大きな「?」が浮かんだままページをめくっていくのでした。
目次
文章の9割は「随筆」
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文章の9割は随筆・・・。
随筆、、、。また何を言っているんですか状態です。
無知ってほんとに怖いですね。
本書では、しっかり随筆について言語化して説明してくれていました。
随筆・・・「事象」と「心象」が交わるところに生まれる文章
出た、この本のテーマでもある事象と心象。
事象とは「見聞きしたこと、知ったこと」
心象とは「物事に触れて、心が動いたこと」
つまり本を読んで「へ〜」とか「すごい」とか「知らなかった」とか、
感じたこと、思ったことでつなげた文章を書くんだよ。
ってことでした。
なんとなく分かったような。
その感じた「心象」を、「誰に向かって?」「どうやって?」「なんで?」書くのかを
2章から4章で細かく分解して書いてくれている。
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正直、文章を書くときにそんなこと考えたこと無かった。ってのが一番の気付きだった。
この本のすごいところは、曖昧な言葉でも言語化することで、しっかりと意味を伝えてくれていること。
だから本を読んでいて、納得することができるんだろうと感じた←(心象)
「読みたいことを書けばいい」の見どころ
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1冊読んでみると見どころは随所にある。
だけども第3章の「どう書くのか」の部分でも触れていた、
自分が最も心を動かされた部分だけをピックアップして、後は切り捨てる「編集」をする(P193)
でもあるように、心が動いた部分を3つに絞ってピックアップしてみました。
私の心がムーブしたベスト3です。どうぞ
冒頭でも紹介した、「文章の9割は随筆」
まず文書と文章は違うんだよ。と紹介してくれます。
【文書とは?】
・ 仕事の報告書
・ 論文
・ レポート
・ 企画書
などなど
要するに書いた本人ですら読みたくない形式ばったもの、それが文書だと。
「人が文書を書くのも読むのも、給料をもらうため」らしい。
すごいユーモア溢れた文ですね。
確かに、報告書なんてムダなもの、仕事じゃなきゃ作らないよね。
SNSやブログで書かれているのは「文章」
書きたい人がいて、それを読みたい人がいる(かもしれない)のが文章だと。
んで、その文章は9割が随筆で、随筆は
事象と心象が交わるところに生まれる文章
なのである。
だから本に書かれていたことをツラツラ書くんじゃなくて、
自分の心が動いた部分を「なぜ動いたのか?」「心が動いたからこれからどうするのか?」を描くべきなんだと。
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一番気に入った部分は
「まったく誰からも褒められなかったとしても、朝出かけるとき、最低限自分が気に入るような服を着るだろう。文章もそれでいい」の一文。
人の言葉を借りて書くんじゃなくて、自分が気に入った喋りたいこと、書きたいことを書こうぜって解釈した。
この本を手に取ったきっかけは、文章ノウハウを学びたいと思っていたからなんだけど、
そうじゃない。
自分を表現するために、自分の知っている言葉で、自分が楽しくなうような文章を書け。
ノウハウじゃない。理屈じゃない。そう言っていると感じた。
なので、この吹き出しの部分がめちゃくちゃ長くなってしまった。
だってこの吹き出し部分は、私の心象部分にしようと思ったから。
この一文も強烈なインパクトがあった。だって今までそんなこと考えたことなかったんだから。
文章は自分の心象、思ったこと感じたことを書く、自分が楽しくなるような文章を書け。
と学んだけども、
でもその文章が面白い、面白くない。役に立った、役に立たなかった。
そんな評価は全て「他人」が決めるよ。良いも悪いも。
非難してくる人もいるけど、褒めてくれる人もいる。
でもよーく考えてみて。
褒めてくれる人の言葉を間に受けて、「褒められよう」と思って文章を書いてしまうと
「その人にウケる」ための文章に変わってしまう。
そうじゃない。自分が面白い、伝えたいってことを書かないと、文章書くのが嫌になっちゃうよ。
それが「他人の人生を生きない」ってこと。
だから本のタイトルが「読みたいことを書けばいい」なんだ。
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人からどう思われているのかって気になりますよね。私はそのタイプです。
でも人を気にし過ぎて生活って、なんだか窮屈ですよね。
文章も同じ。もっと解放してあげよう。
だって心象ってのは「自分が感じたこと、思ったこと」なんだから。自分にしか分からない気持ちもあると思う。それを書こう。
自分が主人公と思って書こうって思った。
ズバッと直球で言っていますね。
「寒い寒い〜」とか「私ブロッコリー嫌いなんだよね〜」と言ってる人のことらしい。
つまらない人間とはなにか。それは自分の内面を語る人である。
少しでも面白いと感じる人というのは、その人の外部にあることを語っているのである。(P142)
ちょっと分かりにくいけど、私なりに解釈してみると
薄っぺらい物事について、小学生並みの感想文を書くとつまらない。
こういうことだと。
今日が寒いのはラニーニャ現象の反動なんだ。
ブロッコリーの嫌なニオイの原因はイソチオシアネートが主成分だから。
こういった風に、出来事を簡単な言葉で表すのではなく、深く深く深掘りしていくと厚みのある事象ができる。
そこに自分の心象を述べるから、面白い文章ができるんだと。
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ここは辛辣すぎる項目でした。だって自分を表現する言葉だけだと面白くないって言われるんだから。
事象に厚みを持たせるために、徹底して調べろ、「調べたことを並べると読む人が主役になれると。」
正直、本を読んでアウトプットをするために、事象について散々資料を集めて、集めてってのはできない。
その時点でアウトなんだろうけど。
でも自分のなかで「なぜ?」の深掘りだけはしてみようと思う。
なぜこの一言が気になったのか。
なぜこの文章が良いと思ったのか。
「なぜの感情」を大切にしたい。
コラムがおもろい
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この本はハウツー本ではないと何度も書かれている。
だからテクニックを学ぶものではない。
が、コラムの部分ではしっかりテクニックを教えてくれている。
正直これだけでもかなりの価値があると思う。
タメになったコラムの「広告の書き方」について紹介します。
元電通でコピーライターをしていたので、ずば抜けて効果的な広告の作り方を教えてくれている。
詳しい内容は本書を買って読んでほしい。
私が大事だと思ったのは2点
・ 1つだけ言う
・ 人が気にしていることを言うと効率がいい
200人で伝言ゲームをした際、「白いうさぎ」を題材にした場合、最後まで白いうさぎでリレーすることができる。
でも「甘くて赤くて美味しいりんご」を題材にすると、途端に伝わらなくなるという。
欲張って3つも良いところを詰め込んでしまった結果、良いところどころか商品すら何なのか伝わらない。
これは恐ろしいほど、身に染みてわかる。
うちの会社がそうだから。
あれもこれもと特徴を盛り込みまくって、結局何が良いのか全く分からないから。
社員の私ですら未だに特徴を1つに絞りきれないんだから。
お客さんには伝わるはずがないだろう。
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確かiPodが出てきた時もキャッチコピーが「1000曲をポケットに」だった。
うーんシンプルイズベスト。伝えることは1つに絞るべき。
車の広告で燃費が良いことに絞って伝えたとしても、自分ごととして捉えられない。
燃費が良くなることで、どんな得があるかを伝えるようにすればいい。
燃費が良い→だから「お金が浮く」
こう変換してあげる。すると、
・ 若い人でも車を維持できる
・ 年金世代でも維持できる
・ 新しい洋服が買えるようになる
などなど
ターゲットに合わせてアプローチができるようになると。
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お客さんの身の回りにあることで、ピンとくるものに変換してあげるってのが大事なんだね。
いわゆる「ベネフィット」ってやつを明確にしてあげる。ですね。
ベネフィットの大事さについての1冊はこちらから
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そのほかにも「履歴書の書き方」も抜群に役立つ。
就活生だけじゃなくて、営業やっている私もこの考え方は役立つと思った。
決して転職をしたいわけではない。
いや、やっぱりいい会社に転職したい。
「読みたいことを書けばいい」まとめ
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この本の素晴らしいところは、ライターを目指す人だけではなく、文章を書くことに興味のない就活生にも役立つ1冊。
ブログを書いている私にはもっともっと役立つ本でした。
現代はSNS全盛の時代。
自分で物事を発信していく時代。
だから文章力があるってことはそれだけで差別化できる能力になる。
でも文章力って、テクニックだけじゃないよ。
テクニックを学ぶ前に、ちゃんと文章を書くってことについて考えを持っていないとダメだよ。
ってことを教えてもらいました。
じゃあこれで私の文章力がレベルアップしたかどうかは分かりませんが、
確実に文章を書くということの考え方は変わったでしょう。
もっともっとレベルアップするために、ブログを続けてアウトプットしていこう。
最後までご覧いただきありがとうございました。ペコッ。